歯周病の治療が必要です!と患者さんに伝えると歯周病の治療って何ですか?歯石取りとは違うのですか?これはよく聞かれる質問です。
まあ一緒と言われれば、一緒なんですが…
どういった概念で歯周病という病気に向き合っているのかここが大変重要な部分です。
私、歯間ブラシの歯医者さんはこの概念を大切にして日々歯科治療に取り組んでいます。
下の動画は歯石取りでもあり、歯周病治療でもあります。
歯周病治療は「歯石取り」だけではありません
患者さんからよくいただく質問のひとつに、
「3ヶ月ごとに歯石取りに通っていますが、これは歯周病治療ですか?」
というものがあります。
結論から言うと、歯石取り(専門的にはSRP=スケーリング・ルートプレーニング)は歯周病治療の一部です。しかし、それだけでは不十分です。歯周病治療にはSTEP1とSTEP2があり、両方が揃って初めて効果を発揮するんです。
STEP1:セルフケアによるプラーク除去
歯周病の原因は、歯の表面や歯ぐきの境目に付着するプラーク(歯垢)です。
まずは毎日のセルフケアでこのプラークを取り除くことが第一歩。特に歯間ブラシの使用は重要で、歯ぐきからの出血や炎症の多くは、歯間清掃不足が原因です。
このSTEP1が出来ていない状態でSTEP2を続けることはかえって歯周病の状態を悪化させることにもつながります。
STEP2:専門的な歯石プラーク除去(SRP)
STEP2では、歯科医院で歯周ポケット内の歯石や感染源を徹底的に除去します。
最近はSRD(スケーリング・ルート・デブライドメント)とも呼ばれますが、これらは歯周病と診断された人にのみ行う治療です。歯石やバイオフィルムを歯周ポケットから除去します。
診断にはプロービング検査(歯周ポケット検査)が必須で、歯周病の部位に対して行います。何もない健康な部分におこなうことは歯や歯肉にとってダメージになります。
FAQ(よくある質問)
Q1. 歯石取りは歯周病治療ですか?
A. はい、歯石取りは歯周病治療(STEP2)の一部ですが、STEP1のセルフケア改善が前提です。
Q2. 歯ぐきから出血するのは歯周病ですか?
A. 出血は歯周病のサインであることが多いですが、歯間ブラシ不足や磨き残しが原因の場合もあります。早めの検査が必要です。
Q3. 予防歯科と歯周病治療の違いは?
A. 予防歯科は、歯周病や虫歯にならないようにするための広い概念で、病気になっていない人が対象です。歯周病治療は、診断後に行う具体的な治療です。
まとめ
- 歯石取り=歯周病治療の一部(STEP2)
- 毎日のプラーク除去(STEP1)が最重要
- 出血や炎症がある場合は検査を受ける
- 治療か予防かは歯科医院の診断で決まる
つまり歯石取りという行為ではなく、STEP1とSTEP2を考慮した歯周病治療という概念が一番大切なんです。歯周病検査をおこない患者さん歯科医師が歯周病の状態を共有し、状態を一緒に改善していくことが歯周病治療です。
そのために歯間ブラシで患者さん自身が歯周病の状態を改善し、出血を止めることには大きな意味があります。
コメント