根分岐部病変は歯間ブラシで治す!

根分岐部病変とは

前歯は基本的に根っこ(歯根)が1つですが、奥歯は基本的に根っこ(歯根)が2本以上あることがほとんどです。

前歯(上の写真)

下の奥歯(上の写真)

根分岐部病変は歯周病の状態が悪化すると、奥歯の歯根分岐部に発生します。上のエックス線写真を見ていただくと1番わかりやすいのですが、歯根が分岐しているところが黒く写っているのがわかるかと思います。ここに歯周病によって炎症が起きている可能性があるということです。図にも書いてあるように歯肉の中で起こっていることなので鏡で見て分かるわけでもないですし、適切な検査をして発見する必要があります。しかしエックス線検査のみでは十分でなく、プロービング検査が必要です。

根分岐部病変の治療法

外科的な治療法もたくさんありますが、根分岐部病変にもまずおこなうのは歯間ブラシを通すことです。通常よりも難しくはなりますが、やはり自分自身での歯磨きが基本です。自分自身での管理がしっかりできた状態で歯周外科治療の選択肢がでてきます。

プロービング検査の必要性

歯周病の状態を調べることができる検査はプロービング検査しかありません。下の動画のように1mmずつの目盛りがついた器具で歯周ポケットの状態を調べていきます。歯肉の退縮もあり根分岐部が露出しているのがわかるかと思います。意外とすぐ近くに根分岐部があるのが分かりますよね。そして水平的に奥に広がっているので、プローブがどんどん奥に入っていきます。

しかしこの患者さんは歯間ブラシをしっかり出来ているので出血もしてきませんし、歯肉の色も綺麗ですね。最初は歯間ブラシを入れた瞬間、大量に出血してきましたが徐々に改善してきました。私たちがやるべきことは、どこをどのように磨くのか説明することです。

歯間ブラシの歯医者さん愛用のドイツstoma社のプローブ

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