スウェーデン・イエテボリ大学 Jan Derks准教授の講演

先週はインプラント周囲炎・歯周炎に関する知識をアップデートするために、「スウェーディッシュぺリオ&インプラントを最高峰から学ぶ春の2日間」と題した講演会に参加してきました。全国から歯周病治療に熱心な歯科医師、歯科衛生士が多く参加していました。

スウェーデン・イエテボリ大学といえば歯周病学の本家本流です。その大学の歯周病科の長から2日間みっちり勉強しました。

Jan Derks先生といえば、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)の研究では世界トップクラスです。インプラント周囲炎は20-40%の方が罹患しているといわれ通常の歯周病よりも進行が早いです。日本ではインプラント周囲炎が高齢者を中心に増加していて、それに対応できる歯科医師が今求められています。

インプラント周囲炎の1番の予防法はインプラントをしないこと

可能な限り自分の歯を残し、少しでもインプラントを入れるタイミングを人生の後半に遅らせるのが理想です。

歯周病に関する最新の研究などの情報も共有していただきましたが、今回の講演内容は歯周病治療のHow toや手術の方法ではなく、エビデンスをベースとした歯周病治療の論理的な考え方が中心でした。歯周病の治療法はすでに確立されています。”最新の…”、”海外で話題の…”と聞くと飛びつきたくなりますが、歯周病の治療に関してはそんなものありません。基本的なことを淡々と当たり前に話されていました。新しいもの好きな方には退屈なのかなと思いつつ、基本をやり続けるその姿勢に感動しました。

やはり毎日の歯磨きが歯周病治療のベースです。歯間ブラシの重要性もお話しされていました。

私がやっている診療は間違っていない!と再確認できた良い2日間になりました。

コメント